2012年11月

痛いには原因がある~ぎっくり腰の診断

米倉涼子さん主演のドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子』の第5話を一週間遅れで見ました。


あらすじはというと、体のあこちに痛みを訴える女の子に、病院は検査をするものの異常が見つからず、精神的なストレスと診断します。

レントゲンには何も写っていないので「検査結果に異常はない。母親の愛情不足だ。」とする教授達。

痛いって言っているんですから原因はあるはずです。」と一人食い下がる大門(米倉)。


最後には患者さんの訴えを真摯に受け止めていた大門が、緊急手術で女の子の命を助けます。

 

手術.jpg

 

スケールは全く違いますが、昨日来院された新患さん。
 

腰痛.jpg

5日前に仙台から出張で飯田橋に来てぎっくり腰になり、病院に行ってレントゲンを撮ったところ、「原因はわかりません。」と言われ、痛み止めをもらって帰って来ました。

その後も痛みは全く変わらず、インターネットで調べて当院にいらっしゃいました。


ぎっくり腰の施術自体は15分ほど。


巻いてきた腰のコルセットを手に、軽い足取りで帰り際に言った一言。

「ぎっくり腰になったらすぐに来ても良かったんですね。」

おそらく痛みが引くまで安静にするように指示されたのでしょう。

 

ぎっくり腰の時にレントゲンを撮っても原因は写らないので、痛いのにわざわざ被曝をして、単に骨の記念写真を撮ったに過ぎません。

ぎっくり腰は原因不明でも炎症でもなく、腰のスジのずれですから、3日も安静にする必要もありません

ストレスによって痛むのでもなく、腰に原因があるからストレスが引き金になって痛みが出てしまうのです。

 

ぎっくり腰になったら、お近くの腱引きを受けてみてください。身動きが出来ないなら往診します。

腱引きには、それを改善させる理論と技術があります。

 

それにしても、岸部一徳さんはどんなドラマで見てもいい味を出しますね。

プールを歩くのは健康にいいか?(その2)

前回に引き続き、プールでのウォーキングのデメリットの話です。

 

浮力の影響

私たちは地球上で生活している以上、常に1Gの重力が働いています。

お医者さんがよく勧めるケースは「プールは浮力があるから膝にやさしい」という理由から。

膝の軟骨が擦り減らないように負荷をかけない配慮かもしれませんが、全く逆です。

 

軟骨の細胞は、栄養を与えただけではそんなに増えてくれません。

そこに重力等の圧力がかかると、急激に細胞分裂して増え始めます。

つまり、重力が膝にかからなければ、逆に軟骨は作られにくくなってしまいます

ちなみに軟骨自体に痛みを感じる神経はきていないので、軟骨が擦り減っているから痛むことはありません

 

骨も同様です。

カルシウムをいくら摂取しても、水の浮力で骨に重力がかからなければ、カルシウムは捨てられるだけで骨にはなりません

さらに屋外を歩けば、日光でビタミンDが作られ、骨が丈夫になります。

ウォーキンング.jpg

 

何週間も寝たきりで立てないくらい筋力が弱っているのならプールから始めるのもいいですが、普段の生活が出来るなら地上を歩きましょう。

そうすることで、重力に負けない筋肉(抗重力筋)が鍛えられ、骨や軟骨が丈夫になります。

 

「畳の上の水練」ならぬ「プールの中の歩練」は、ウォーキングの多くのメリットを減らしてしまいます。

もちろん水泳は全身運動なので、①や②のデメリットがあっても健康増進に一役はたしますので、泳ぐのが好きな方はプールで存分に泳いでください。

プールを歩くのは健康にいいか?

今日、患者さんとの話していて気になった話題。

患者さん  「週に2回、プールに行ってます。」

 私    「泳ぐのが好きなんですか?」

患者さん  「泳ぐのは好きではないのでプールの中を歩いています。」

 私    「それならプールに行かない方がいいですよ。」

患者さん  「えっ! 良くないんですか? お医者さんに勧められたんですけど。」

 私    「泳ぐのが好きでプールに行くのはいいですけど、
              歩くのにわざわざ健康に悪いことをすることはないですよ。」

 

プールを歩くことの弊害をあげるなら大きく3点。

冷え

プールによって水温は異なりますが、温水プールといえども27~30℃のようです。

気温で30℃なら暑く感じますが、水温の30℃はそんなに熱く感じません。

これは熱の伝導率の違いで、水中にいれば体からどんどん熱が奪われていくために寒く感じます。

温泉は熱エネルギーの充電ですが、プールはエネルギーの放電です。

(温泉でも汗をかくと、デトックスと同時にエネルギーの放出になります。)

 

プール.jpg

体から熱が奪われると、代謝を上げるのでカロリーは消費しますが、体力のない方は冷えないように水温と運動強度には注意が必要です。
(体脂肪等で個人差があります。)

 

塩素

プールの水の消毒には塩素が用いられています。

皮膚の弱い人は、プールに入った後、皮膚がカサカサしてかゆみが出ることもあります。

また、室内プールでは、濃度は薄いとはいえ気化した塩素ガスが充満しています。

そんな中で運動をすると、より多くの塩素ガスを吸い込むことになります。

泳ぐためにプールに行くならともかく、歩くのなら空気のきれいな所がいいでしょう。
(それでも、呼吸で吸った酸素の2%が活性酸素になります。)

 

ちなみに、偶然かも知れませんが、当院に来たアクアビクスのインストラクターは3人いますが、3人とも声がハスキーです。

同じように声を出すエアロビクスのインストラクターはそんなことはないように思います。

 

長くなってしまったので、第3の問題点は次回に・・・。

 

 

冷え性に「長湯」と「足湯」は逆効果?

この時期になると、そろそろ冷え性の女性の方にとってはつらい期間が始まります。

施術の時に、手や足に触れるとヒヤッとするくらい冷たい・・・。

そんな患者さんにがよく行っている冷え性対策が「ぬるいお風呂にゆっくりつかる」ことと「足湯」。

どちらも間違った方法ではないのですが、やり方が良くないので、せっかく足を温めてもベッドに入る頃には冷え切って靴下をはかないと眠れない人が多いようです。

 

温めたのになぜ???

人間の体温は皮膚温が34℃で、深部温度が37℃くらいに保たれています。

外界の温度が変化しても、人間はホメオスタシス(恒常性)といって、体内の状態をある程度の範囲で一定にしようとする働きがあります。

暑い時は汗をかいて体温を下げ、寒い時には筋肉をけいれんさせて熱を発生させて体温を一定に保ちます。

 

お風呂や足湯は、確かに体を芯まで温めてくれます。

しかし、体が温まると、冷やそうとするのがホメオスタシスです。

汗をかいたり、手足の血管を拡張させて熱を外に逃がしてしまうので、お風呂から出て30分もすると冷えてしまいます。

そこで、お風呂で十分に温まったら、出る時に膝から下で結構ですので、シャワーで冷水を15~20秒くらいかけてください。

そうすることで拡がった血管がしまり、熱を体外に逃がさないようにます。

それからしっかり水分をふき取ると、足がポカポカとして持続します。

冷え性イラスト.jpg

 

お風呂の入り方も季節で異なります。

夏はデトックスの季節です。

どんどん汗をかいて、体温を下げると同時に老廃物を排泄しましょう。

冬はため込む季節です。

汗をかかない程度で温めるとエネルギーの充電になります。

(よく温泉に行って、入浴しすぎるとグッタリ疲れてしまうのは、汗をかいてエネルギーを浪費からです。)

 

冷え性の原因お腹の状態食べ物に関係があります。

(腸もみをすると手足がポカポカしてきたり、マクロビオティックを真面目にやりすぎると冷えてしまいます。)

食に関しては別の機会に・・・。

 

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