腰痛を予防する方法
座っているとき腰にかかる力は、立っているときの1.5倍にも及びます。そのため、デスクワークなどで座っている時間が長い方は、座り方次第で体を壊してしまう恐れがあります。
腰の負担を少しでも和らげるためにも、正しい座り方はスポーツのフォームと同じぐらい大切です。しかし、正しい座り方でも何時間も同じ姿勢を取り続けてしまうと、血行が悪くなる要因にもなります。
2015年11月放映のクローズアップ現代「座りすぎが病を生む!?」では、オーストラリアで行われた男女22万人(45歳以上)を3年近く調査した結果、座る時間が1日4時間未満の人たちと比べて、11時間以上だった人たちの死亡リスクが40%も高かったという内容がありました。これは、脚の筋肉が動かないことで、代謝や血行が悪くなり、狭心症や心筋梗塞、糖尿病のリスクが高まることを示しています。
そうしたなか、世界で最も座る時間が長い国が日本です。北海道大学の調査では、座っている時間が2時間未満の男性に比べ、4時間以上の座っている男性の肺がん発症率が3割以上も高いとの報告がされています。
腰痛にならないための座り方
まずは実験
1.こぶしを握って、イスの座面に上からまっすぐ押し付けてみてください。
2.今度は、手首を内側に曲げた状態で、同じように押し付けてみてください。
手首が痛かったり、手首が折れそうで強く押せないと思います。
3.これは、こぶしを坐骨に、手首を腰に見立てています。
※坐骨:骨盤がイスにあたる、骨が出っ張っているところ
手首にかかる圧力は、普段、腰が耐えている力です。
手首を曲げると上からの力に耐えられないように、腰を後ろに丸めてしまうと腰に強い力がかかってしまうのです。
もっと言えば、腰に負担がくるだけでなく、尾骨(尾てい骨)や仙腸関節に体重が加わり、骨盤の歪みにもつながります。
また、仙腸関節に負担がかかると副交感神経の働きが悪くなり、下痢や便秘、生理痛の原因になります。
座り方
- イスに座ります。
- 体を前に傾け、イスの前の方に手を付けます。
- イスの背もたれと座面の角にお尻が当たるように深く座り直し、上半身を起こします。
- 背中に薄いクッション等を入れると座りやすくなります。
電車などに座る場合も、深く座って背もたれにしっかり背中を付けるようにしましょう。
また、正座した時やあぐらをかいた時には、お尻の下に座布団を入れることをおすすめします。
詳しくは、「たった3センチで人生が変わる座り方」片平悦子著を参考にしてください。
慢性的な腰痛に悩まされている方は、このように普段の座り方を意識してみてください。併せて、整体で施術を受けることでつらい痛みを緩和していきます。
飯田橋駅や神保町駅近隣で整体をお探しの方は、当院をご利用ください。腰痛に限らず、様々な身体の痛みは筋肉や腱のズレが関係していることが多いため、腱引きによる施術は改善への近道となります。その他にも、骨盤矯正、肩甲骨はがし、小顔矯正、オイルマッサージなどを行っています。腰痛、肩こり、ギックリ腰、股関節の痛みなどでお悩みの方は、ぜひご利用ください。