冷え性に「長湯」と「足湯」は逆効果?

この時期になると、そろそろ冷え性の女性の方にとってはつらい期間が始まります。

施術の時に、手や足に触れるとヒヤッとするくらい冷たい・・・。

そんな患者さんにがよく行っている冷え性対策が「ぬるいお風呂にゆっくりつかる」ことと「足湯」。

どちらも間違った方法ではないのですが、やり方が良くないので、せっかく足を温めてもベッドに入る頃には冷え切って靴下をはかないと眠れない人が多いようです。

 

温めたのになぜ???

人間の体温は皮膚温が34℃で、深部温度が37℃くらいに保たれています。

外界の温度が変化しても、人間はホメオスタシス(恒常性)といって、体内の状態をある程度の範囲で一定にしようとする働きがあります。

暑い時は汗をかいて体温を下げ、寒い時には筋肉をけいれんさせて熱を発生させて体温を一定に保ちます。

 

お風呂や足湯は、確かに体を芯まで温めてくれます。

しかし、体が温まると、冷やそうとするのがホメオスタシスです。

汗をかいたり、手足の血管を拡張させて熱を外に逃がしてしまうので、お風呂から出て30分もすると冷えてしまいます。

そこで、お風呂で十分に温まったら、出る時に膝から下で結構ですので、シャワーで冷水を15~20秒くらいかけてください。

そうすることで拡がった血管がしまり、熱を体外に逃がさないようにます。

それからしっかり水分をふき取ると、足がポカポカとして持続します。

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お風呂の入り方も季節で異なります。

夏はデトックスの季節です。

どんどん汗をかいて、体温を下げると同時に老廃物を排泄しましょう。

冬はため込む季節です。

汗をかかない程度で温めるとエネルギーの充電になります。

(よく温泉に行って、入浴しすぎるとグッタリ疲れてしまうのは、汗をかいてエネルギーを浪費からです。)

 

冷え性の原因お腹の状態食べ物に関係があります。

(腸もみをすると手足がポカポカしてきたり、マクロビオティックを真面目にやりすぎると冷えてしまいます。)

食に関しては別の機会に・・・。