今日、患者さんとの話していて気になった話題。
患者さん 「週に2回、プールに行ってます。」
私 「泳ぐのが好きなんですか?」
患者さん 「泳ぐのは好きではないのでプールの中を歩いています。」
私 「それならプールに行かない方がいいですよ。」
患者さん 「えっ! 良くないんですか? お医者さんに勧められたんですけど。」
私 「泳ぐのが好きでプールに行くのはいいですけど、
歩くのにわざわざ健康に悪いことをすることはないですよ。」
プールを歩くことの弊害をあげるなら大きく3点。
①冷え プールによって水温は異なりますが、温水プールといえども27~30℃のようです。 気温で30℃なら暑く感じますが、水温の30℃はそんなに熱く感じません。 これは熱の伝導率の違いで、水中にいれば体からどんどん熱が奪われていくために寒く感じます。 温泉は熱エネルギーの充電ですが、プールはエネルギーの放電です。 (温泉でも汗をかくと、デトックスと同時にエネルギーの放出になります。)
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体から熱が奪われると、代謝を上げるのでカロリーは消費しますが、体力のない方は冷えないように水温と運動強度には注意が必要です。
(体脂肪等で個人差があります。)
②塩素
プールの水の消毒には塩素が用いられています。
皮膚の弱い人は、プールに入った後、皮膚がカサカサしてかゆみが出ることもあります。
また、室内プールでは、濃度は薄いとはいえ気化した塩素ガスが充満しています。
そんな中で運動をすると、より多くの塩素ガスを吸い込むことになります。
泳ぐためにプールに行くならともかく、歩くのなら空気のきれいな所がいいでしょう。
(それでも、呼吸で吸った酸素の2%が活性酸素になります。)
ちなみに、偶然かも知れませんが、当院に来たアクアビクスのインストラクターは3人いますが、3人とも声がハスキーです。
同じように声を出すエアロビクスのインストラクターはそんなことはないように思います。
長くなってしまったので、第3の問題点は次回に・・・。